2011年07月14日

消え行く昭和の歴史的建物たち ~同潤会アパート~


先日東京の表参道にある表参道ヒルズを訪れました。

この建物は

商業施設、住宅施設、及び駐車場

からなる複合施設で、2006年に開業しました。

安藤忠雄氏の設計による現時の建物PICT0043_20071111183933.jpg


実はこの建物表参道ヒルズは

同潤会青山アパートを取り壊した跡に建設されました。

同潤会青山アパートは1927年(昭和2年)に竣工し、

築年数80年を経過していました。

国内外からの義捐金を基金とし

大正13年に設立された同潤会。


建設して間もない青山同潤会アパートAoyama_Dojunkai_Apartment_building.JPG

国内初の火災に強い安全なコンクリート造の住居として

東京に13ヵ所、横浜に2ヵ所建設されました。

ブティックなどが入居し

表参道のケヤキ並木とも調和して、

特に青山アパートは、

その存在感の大きさと街並みとの調和から

多くの人々から愛されてきた建物です。


在りし日の青山同潤会アパート在りし日の青山同潤会アパート.jpg

建築様式は戦後日本の近代建築に

多大な影響をもたらした近代建築の4大巨匠の一人

「ル・コルビジェ」に強く影響を受けた建築家達の手によるもの。

いうなれば

日本人の復興の歴史を見つめてきた

大切な昭和の文化遺産ともいえる建物。


夕暮れ時の表参道(当時)在りし日の青山同潤会アパート夕暮れ.jpg



残念ながら

昨年6月の状況で

残っている同潤会アパートは上野下アパートのみで、

いま建替えが検討されているそうです。


先人たちの功績の上にいまの豊かさがあること。


「欧米の建築家であれば、きっと設備や耐震性・機能性は最先端に刷新、

しかしデザインは限りなく忠実に在りし日の同潤会のスタイル再現

したことでしょう。」

ある米国建築家が漏らした一言。


新しいデザインも必要ですが、自分たちの文化として残されてきた

建物を愛着をもって次の世代に受け継ぐ責任を建築は持っています。


成熟した日本で、いま建築家としての資質が問われています。

わずか一部分だけ当時のデザインが再現された(手前。奥は表参道ヒルズ)IMG_0028.jpg

再現された建物内の小さなギャラリー入口IMG_0024.jpg



posted by サンクレストホームズ at 11:48 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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